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再開第1回 [日常のあれやこれや]

「とざいとーぅざいーっ!!」
「ずっと正面、ずうぅっっと正面!!」


というのは落語のお伊勢参り(「東の旅」)にある見世物小屋の場面での口上ですな。怪しい見せ物が並んでいて、八文の木戸銭払って中に入ると「大イタチ」やら「白い天竺孔雀」やら「とったりみたり」で、お伊勢参り途中の喜六と清八はつぎつぎ十六文ずつボられるという話です。まさしくこのブログの再開にふさわしい口上であります(「くちうえ」とあるから鼻でも持ってくるんかと思たがな)。

ということで、今日から全面的にリニューアルして再開します。ってタイトルと色がちょっと変わっただけですがな。タイトルは歌舞伎に出てくる義太夫節の単なるパロディで、意味はありません。では、タイトル候補の変遷について...

実はタイトルをどうするかずっと悩んでいた。これまでのタイトルは何も考えずに、会社のレポートを書くように状況を端的に説明するだけのものだった。7年もやってたので似たようなタイトルの他所様があっても「こちらのほうが古い」と言えた。こんどの新しいタイトルもできれば同じようにしたかったんだけど、そうすると古株の他所様とかぶって邪魔をすることになってしまう。

いろいろと案をもらったけど、やっぱり他所様とかぶったり、時事ネタがらみだったり(「切り貼りの代償はおぼかった」なんて笑えるんだけど、来年の今頃は何のことだかわからなくなってるに違いないし)ということでなかなか決められなかった。結局自分で自分をネタにするのがいいと一瞬は思ったんだけど、所詮楽屋落ちで、笑ってもらえない、ということになりかねないと気がついた。

次にどう考えたかというと、逆転の発想、誰にとっても無意味であれば他所様とかぶることはないし、楽屋落ちでさえない、人間は皆平等、人類は皆兄弟、ということになる。ちよちゃんから「それは逆転ではないです」と突っ込みがあるのは甘んじて受けよう、と決心した上でのことである、もちろん。

ということで、無意味なひらがなの並びをタイトルにしようと思ったんだけど、あんがいでたらめな音ってなかなか思い浮かばなかった。そこで文字をランダムに選び出すことにした。Mathematicaで
chrs1 = Characters["あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよわ"];
chrs2 = Characters["がぎぐげござじずぜぞだでどばびぶべぼぱぴぷぺぽ"];
chrs3 = {"を", "ん", "きゃ", "きゅ", "きょ", "ぎゃ", "ぎゅ", "ぎょ", "しゃ", "しゅ", 
   "しょ", "じゃ", "じゅ", "じょ", "ちゃ", "ちゅ", "ちぇ", "ちょ",
   "ひゃ", "ひゅ", "ひょ", "びゃ", "びゅ", "びょ", "ぴゃ", "ぴゅ", "ぴょ"};
としてひらがなをならべた。Charactersというのは文字列を文字のリストに変換する関数である。ひらがなは3つのグループに分けてある。それから
hlist = With[{n1 = 5, n2 = 3, n3 = 1}, 
   Flatten[{Table[chrs1, {n1}], Table[chrs2, {n2}], 
     Table[chrs3, {n3}]}]];
として
randomHiraganaText[n_] := 
 StringJoin[
  Map[Part[hlist, #] &, Table[RandomInteger[{1, Length[hlist]}], {n}]]]
という関数を作った。hlistは文字の重複があってその中から一様な乱数でひと文字ずつ選び出す。hlistのn1、n2、n3は重複数なので選び出される頻度は、グループごとにこの比になる。
たとえば、
{randomHiraganaText[5], randomHiraganaText[7], randomHiraganaText[5], 
 randomHiraganaText[7], randomHiraganaText[7]}
を評価すると、
うにやぬど まべぐぼげとゆ もせてぱや あほぼおぞひく もまぞぱしゃだめ
ましゃきゅぐぬ しそこかちゃはす きゆぎざあ ぬとなここぐち くつはばどげわ
ねまでなく へぜうてけえど ぶてようぶ きはめぎぬえきゅ てよげあはなぎ
などとなる。この方法では残念ながら促音(っ)がでてこれない。しかしとりあえず、まるで昔タモリや坂田明がやってた「ハナモゲラ和歌」みたいなものはできた。こうやっていろいろ作って、なるべく短くて、ぐぐってヒットしなくて、日本語として発音しやすいものを選んでいくつか候補を作ってみた。たとえば
かでごな うるほ
ふどぢの むぬん
にぜると へあひ
ふずぺし
にだもき
ぷんそく
ひびすな
ぎゅとまぞ
くぷでん
びてにぎゅ
こういうののうちのどれか、と思っていたんだけど、さて、この中から選ぶ基準がない。それにやっぱりどうもあまりに無味乾燥、無味無臭という感じがしてしまう。さらに、なんてしょーもないことにMathematicaを使ってるのか、という恥ずかしさがじわじわとわいてきてしまった。

ということで全部チャラにして、そのときたまたまいきあたりばったりに思いついたものをタイトルにした。なんのことはない、この1ヶ月悩んでいたのはすべて無駄だった、ということになる。

でもまあ、そういうのこそ僕らしいのではないか、とも思った。どーでもいいことをぐだぐだ思い悩んではそれをネタにして、そのあげくぜんぶ放り出しては結局、その場の思いつきでものごとを決めてしまう。なんかそれって僕の人生そのものじゃないか。思いがけずこれまでの五十余年を総括した気分になった。

グスタフ・マーラーの最後の言葉は「モーツァルト!」だった。おそらく彼は臨終の床でオーケストラのリハーサルでも夢に見ていたんだろう。たぶん僕の最後の言葉はこうなるだろう。

「ま、こんなもんだろ」
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たこやきおやじ

また、あらためて拝見いたします。(^^;
by たこやきおやじ (2014-05-12 15:18) 

つる

あれま。最下位してはる。
もとい再開していらっしゃる。

おめでとうございます。

とりあえず、前の記事のネタになりますが
「ぐぐってヒットしない」
これに無理があります。
むかしスパイ大作戦で「12月、頸動脈、インフレーション」というドアをあける合言葉がありまして、それでもあるでしょう。

わあっ。まさかと思ったらスパイ大作戦がいっぱいヒット
で、「7月、水戸黄門、ひじ掛け、毒キノコ」で検索

ほれ、7件ヒットしました。
つまりオノマトペ、ハナモゲラ以外無理ですわ。


by つる (2014-05-12 17:50) 

decafish

コメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

たしかにおっしゃる通り「ぐぐってヒットしない」というのは不可能です。それに関しては大変申し訳ありません。もう少し正確に言うべきでした。

そもそもは「先に存在するサイトと区別する」というのが意図でした。ぐぐったときにGoogle翁の勝手な基準によって、全然内容の違うサイトがごちゃまぜになってしまう、というのを避けたかったのです。すでに有名なサイトにまぎれて僕のが含まれると、それがヒット数を目指しているところだと明らかに邪魔になってしまいます。

なので、他所様とごっちゃにならない配慮をするというのは新参者の義務ですが、どんな言葉を選んでもかぶってしまうのはしかたありません。そこで語を増やして、連続した語はそれをひとまとめにしてぐぐったとき(ダブルクォートで囲んで)にヒットしなければよしとします。

従って長くなればヒットする確率は下がります。ちなみに今回設定したタイトルはダブルクォートで囲めば他所はヒットしなくなります。

さらにちなみに、僕はヒット数はめざしていません。アフィリエイトはありませんし、広告さえ出ないようにしています。僕が目指すのは「他所にはない情報」です。Google翁では情報量が多くてほかのサイトにコピーのないサイトは上位にあがります。

って、単にマイナーでもぐぐったとき上位にあがりたい、と言ってるにすぎないということではありますが.....
by decafish (2014-05-12 22:10) 

つるつるつる

なるほどそうでしたか。
決まったタイトルは
浄瑠璃ですか。ぜんぜんそっちはわかりません。
そのあと続くであろう
「脳もとろけよ 汁も出よ」
のほうがこのみちゃんですが、自分でやれでしまいですね。
さらに
「妻に逃げられ娘も売って息子つかまりネコこける」
と。

決まる前にかんがえてたタイトルをいくつか
「国民の理解が得られない」
「信州見積もり婆」
「人はなぜ寝坊すると食パンをくわえて走らねばならぬのか」
「暑苦しいが近う寄れ」
「イは遺憾の意」
「文字列さんと遊ぼう」
「文字列売りの少女」

by つるつるつる (2014-05-14 13:50) 

decafish

ありがとうございます。
元ネタは娘道成寺の「鐘も砕けよ鐘木も折れよ」なんですが、何も考えずにたまたま頭に浮かんだのを選んでしまいました。

「人はなぜ寝坊すると食パンをくわえて走らねばならぬのか」こういうの大好きです。これまで頂いたのも含めて、気がついたらいつの間にか変わっている、ということがあるかもしれません。
そのときはご了承ください。
by decafish (2014-05-14 17:38) 

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