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「栞と紙魚子の百物語」読了 [読書]

諸星大二郎著。朝日新聞社。

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出てるのを知らないで、たまたま見つけて慌てて買った。でもなんか「めじゃー」になってて買いそびれる心配はなかったらしい。なに?「大好評のドラマシリーズ!」???テレビでやってたの?

このシリーズは一話完結の諸星大二郎としては取っつきやすい話が並んでいる。ついつい1巻目の「生首事件」から買ってしまっている。ほとんど滑る寸前のギャグが含まれるほど諸星にしては軽め。はっきり言って退屈な話も多い。

でもこのシリーズを僕に何冊も買わせる原動力となっているのは、なんといってもクトゥルーちゃんのお母さん、すなわちホラー小説家段一知の奥さんの存在。巨大な顔と白くて長い手となんだかよくわからない長大なキュッキュッぞわぞわする胴体と最後に普通のお母さんの足を持っていて、でも全身像はどうしてもわからなくて、生まれは外国らしいが昭和時代の日本の専業主婦の雰囲気をいつも色濃く漂わせている。

今回、百物語で(百物語と言えばあれですな、「ゆりしーずのぼうけん」「やっと「ゆ」まで来て残りページも少ないのにこれからそんな長い話をはじめるなー!!」「ようかいひゃくものがたり」「まず1話目は・・・拙者から・・・」「ページ数がないとゆーとるだろーが!!」というあれですな)ご主人とのなれそめを語ってしまうが、奥さんがそぞろ歩いたという「実家の近くの野山」というのもなかなかすごい風景。ええねえ。

このとてつもなく異様なんだけど、とぼけたチャーミングなキャラクターの造形は諸星大二郎の独壇場。諸星以外にこんなの見たことない。

以前の回には他にも「ゼノ奥さん」のペットに引張られて彷徨った世界は諸星らしくて良かった。今回のにはそこまでインパクトのある話は残念ながらなかった。

しかし栞が「クラスのアイドル」で「クラス一の美人」だというのはフキダシとして語られるまでわからなかった。そうだったのか。そういえばたしかに諸星の美女記号(大きな目ちゃんと描かれた睫毛三日月眉長い髪など)でできているな。気がつかなかった。


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